出るのも、観るのも好きだ

それから毎年おかげさまで舞台に立たせていただいているが、舞台人として何か語れることがあるかというと、ない。全くないのだ!毎回必死、精一杯、頑張る、いや、頑張りすぎて空回りしてるのかもしれない、してるね、兎も角、必死だ!

「よく台詞覚えられますねぇ」これは、一番よく言われることであるが、覚えるしかないんですよ!わたしだってドラえもんの暗記パンが欲しいですよ!できればパンでなくて、暗記タンパク質が欲しいですよ!そんな、感じだ。自分が出ていることを語ると自信無さげな発言になるが笑わたしは舞台が好きだ。

稽古場の机はこんな感じ。台本も

出るのも、観るのも好きだ。

世の中には、舞台を観たことがない人も多いと思うのだが、わたしが出ているからと舞台に興味がなかった友人が観にきて舞台にハマり、あれやこれやと観にいき、わたしより詳しくなることもある。

本連載から生まれた青木さんの著書『母』

元フジテレビの笠井信輔さんは、無類の舞台好き。観に行けば会うことも多いし、仕事で会えばそれぞれが観た舞台の感想で盛り上がる。過去わたしの舞台に誘ってみたら上演時間を聞かれたので、「まだ稽古にも入ってないのでわからない」と伝えると、「あ、でもA劇場ですよね、多分あそこなら、休憩なしで2時間てとこでしょうね」とお答えになり、劇場で上演時間まで分かるほど舞台通なのかと驚いた。