【食】肉類より魚類、洋菓子よりも和菓子

 

「腹囲1cm=内臓脂肪1kg=7000キロカロリー」という数式があり、年齢を問わず、誰でも7000キロカロリー分を減らせば脂肪が1kg減り、腹囲も1cm小さくなります。7000キロカロリーというとかなり多いような気がしますが、毎日少しずつでも減らせばよく、極端に食事量を少なくする必要はありません。

普段食べているご飯を2口減らすとか、間食をなくす、といったことから取り組んでみてください。注意したいのは、過剰にカロリーを気にするよりも、食事の質を変えること。

実は、日本人の体に内臓脂肪が蓄積され、深刻な病気を引き起こすようになったのは、ここ数十年の話です。この期間、何が起こったかというと、「食の欧米化」。1980年代から、牛肉をはじめとする肉類や乳製品などの動物性脂質の摂取が格段に増えました。

動物性脂質には、飽和脂肪酸が多く含まれます。飽和脂肪酸には血管を丈夫にする働きがある一方、コレステロール値を上げる作用もあるのです。

同じ動物性でも、イカ、タコ、卵などは飽和脂肪酸が少なく、ほとんど問題ありません。むしろ魚は、血液中のコレステロールや中性脂肪を減少させ、血液の循環をよくする効果のある不飽和脂肪酸を多く含みます。肉類が好きな人は、少し減らして魚を多めに摂取するようにするだけでも変わるはずです。

甘いものの食べすぎはよくありませんが、おやつを完全に我慢する必要はありません。たとえばケーキなどの洋菓子に使われる生クリームやバターには飽和脂肪酸が含まれるので、お団子などの和菓子に替えたらよいのです。続けやすい形で、まずは始めてみましょう。