生活習慣を 徐々に変える
では、内臓脂肪をどう減らせばいいのか。それが問題ですね。
内臓脂肪は、体内でエネルギーが不足すると最初に消費されるため、皮下脂肪よりも先に燃焼します。
「内臓脂肪は普通預金、皮下脂肪は定期預金」という言葉がある通り、いったん身についてしまった皮下脂肪は簡単に落とせません。けれど、内臓脂肪がある程度減っていくと、過剰な皮下脂肪も落ちるようになります。
内臓脂肪を減らすうえで最も効果的なのは、食生活の改善です。「年を取ったから代謝が下がり、体重も落ちにくくなった」と思っている人は多いはず。しかし実は、若年層とシニア層の基礎代謝量は、せいぜい50キロカロリーしか変わらない。ですから、代謝は関係ありません。
体重が落ちにくくなるのは、別の理由があります。それは、長年の食習慣を簡単に変えられないから。知らず知らず、内臓脂肪が溜まりやすい生活を送ってしまっているのです。