「港区女子」帰宅後のSNSも戦場

港区女子と支払いについて、あれこれと綴ってきたが、改めて。昨今の港区女子は、本当に屈強である。

王子様を射止めるための会場は港区だけにあらず、帰宅後のSNSにも及んでいるのだ。仲間でありながら、敵でもある女子に劣らぬような生活をアップして、フォロワー数や「いいね!」数で静かに競う。

以前、取材で聞いたところによると、仲間同士で「ストーリーズ」への反応も欠かさない。そしてお目当ての男性とはすかさずSNSで繋がり、DMを送り、第二ステージに運ぶそう。

私が聞いたところでは、TikTokではなく、やはりInstagramがメインステージになっているとか。

日中は仕事をして、睡眠時間を削って合コンに参加。話題豊富な女性でいるため(SNSにアップするため)、地上波のドラマもNetflixもしっかり鑑賞。

稼いだお金で自己投資。あの美貌をキープするため、美容にはトンデモな費用がかかると、一応、女性なので知っている。

港区なんて緊張しちゃうので下町で飲んでます。後ろ姿はわたし(写真提供◎筆者)

と、港区女子について書いていたら遥か昔のことではあるけど、自分について思い出した。出版社勤務だった20代。3日間、寝ないでロケを済ませて、その足でクラブに合流。昼まで飲んで、少し寝たらまた友人たちと遊ぶ。

今と同じく1日は24時間しかなかったはずなのに、がむしゃらに仕事をして、飲んで、遊んで、恋もして。

それが今では、24時間で消化できるコンテンツが、なんと少なくなったこと……。仕事よりも何よりも睡眠時間の確保を大事にしているのだから、仕方ないか。

20代は目も開けられないくらい、まぶしく、楽しかった。そんなやや大人の青春を彼女たちにも味わい尽くしてほしい。