人間がいる場所であれば、雑草は生える

雑草は、人間の作り出した「特殊な環境」に適応して「特殊な進化」を遂げた「特殊な植物」である。

私は雑草については、そこそこわかるが、一歩、山に足を踏み込むと途端にわからなくなる。

学生のときは、「雑草以外の植物も覚えよう」と思ったが、これは早々に諦めた。

雑草は学校帰りの通学路や、買い物に行く道ばたで観察することができるが、山の植物を観察するためには、山に行かなければならない。山の植物を覚えることは、雑草の観察ほど、お手軽ではないのだ。

雑草は学校帰りの通学路や、買い物に行く道ばたで観察することができる

このように、山に行くと大好きな雑草がない。これは本当だろうか?

確かに深い森の中にはタンポポやナズナなどは生えていないようだ。

学生の頃、「雑草以外の植物も覚えよう」と、たまに植物観察会に参加しても、山を歩いていると、まるでわからない。ところが、たまに山の中でタンポポのような雑草を見かけることがある。

ただし、それはキャンプ場のような人間に管理されている場所だ。

雑草は人間の作り出した環境に生える。そのため、キャンプ場のような人間が作り出した場所には生えることができるのだ。ハイキングコースの周辺や、登山ルートの山小屋の周辺には雑草が生えていることがある。

山の中にあっても、人間がいる場所であれば、雑草は生えるのだ。