1982年「角川映画大型新人募集」で特別賞を受賞し、長崎から上京、ドラマ『セーラー服と機関銃』で主演を務め14歳で女優デビュー。翌年、映画『時をかける少女』でスクリーンデビューを果たす。その後、歌手としても活躍の場を広げ、音楽業と女優業の両方において表現活動を行う。2022年にデビュー40周年を迎えた原田さんは、2023年10月25日、8年ぶりとなる洋楽カヴァー集『恋愛小説4~音楽飛行』の発売を予定している。新作アルバムの制作秘話や芸能活動を振り返った半生、プライベートの過ごし方について伺った。
(構成◎碧月はる 撮影◎本社 奥西義和)
(構成◎碧月はる 撮影◎本社 奥西義和)
デビュー40周年の節目に贈られたサプライズ
昨年、無事にデビュー40周年を迎えることができました。40年――長いですよね。人生そのものの一部として仕事があり、たくさんの思い出があります。
中でも、40周年を記念して2022年10月に開催した『原田知世 40th Anniversary Special Concert “fruitful days”』の最終日に味わった感動は一生忘れられません。
私の後方の大画面に映像を映しながら歌っていたのですが、その画面は基本的に私からは見えないもの。その画面を使って、スタッフさんとファンのみなさんがサプライズを考えてくれていて。
「次の曲で携帯のライトをつけてください」と画面に書かれていたようで、観客席に一斉にライトが灯ったんです。真っ白いライトが無数にゆらめく様は、まるでたくさんの蛍みたいでした。これまで見たことのない光景で、本当に美しくて、涙が止まらなかったです。これだけの人が自分に愛情を注いでくれているんだと感じて、鳥肌が立ちました。