家族との時間を大切に過ごしたい
14歳のデビュー時に母と一緒に東京に出てきて、数年後に姉も上京してみんなで東京で生活してきて、今では東京での暮らしの方が長くなりました。父が亡くなって以降、故郷の長崎に帰る機会はぐっと減ってしまって。ニュースなどで長崎のお祭りの光景などを見ると、やはり血が騒ぐというか「帰りたいなぁ」と思ったりもします。でも、知っている場所はどんどん減ってきているので、今は“心の中にある長崎”に思いを馳せている感じです。
時代ごとに、いろんな家族の思い出があります。姉には子どもがいるのですが、子どもたちもだいぶ大人になってきて、さまざまな話ができるようになりました。母は高齢でもう90歳になりますが、今も元気でいてくれています。でも、それぞれが巣立っていくことを考えると、こうやって家族が一緒にいられる時間は意外とそんなに多くない。そう考えると、この数年ってすごく大事な時間だと思うんですね。
若い頃は私自身が仕事でほとんど出かけていて、家でゆっくり過ごす時間を持てませんでした。でも、大きな節目を終えた今、やっとまた落ち着いて家族と向き合って静かにご飯を食べる時間が持てるようになって、この幸せな時間を大事にしないといけないなと感じています。
家族と一緒に過ごす休日は、お昼ご飯をみんなでゆっくり食べるんですよ。ちょっとビールとかも飲んだりして。母は量は飲めませんが、今もお酒は好きなので、母と姉と一緒に飲みます。それで少し昼寝をして、姉と買い物に行って夜ご飯を考えて、その合間にゴルフの準備をしたり、夜は甥っ子や姪っ子たちとNetflixで映画やドラマを観たり。本当に「何にもしない休日」を過ごしていますね。