「噴火口・噴気口」の地図記号

「平成25年図式」によれば、「現に噴火・噴気しているもの、又は数年の休止期をおいて噴火・噴気が予測されるもの」と定義している。

頻繁に噴煙を上げており、しばしば噴火するような火山はもちろんだが、富士山のように明確な噴火口があったとしても、久しく噴煙が上っていないものには記載されない。

温泉マークの湯気はまっすぐだったことも。丹那トンネル開通前年の熱海温泉.1:25,000地形図「熱海」昭和8年(1933)修正.<『地図記号のひみつ』より>

噴火・噴気のポイントが複数の場合もその数だけ記されるので、北海道の有珠(うす)山、木曽の御嶽(おんたけ)山、三宅島の雄山などはいくつも記号が描かれて迫力がある。

なお「大正6年図式」までは、この記号は単に「火山」としていた。前出の『地形図図式詳解』にも「火山ハ活火山ノミヲ示スヘシ」と実に簡潔だ。