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よかれと思って続けていた食材選びや調理法が、かえって体に負担をかけていた、効率的に栄養摂取できていなかったということもあるとご存じでしたか? これまでの知識を見直して、より体にいい食べ方を覚えましょう(構成:浦上泰栄 イラスト:あなんよーこ)

体の変化と向き合い食生活の見直しを

「食事の量は減っていないのに体重が落ちる」「糖分を控えているのに血糖値が上がりやすい」……加齢とともに内臓の機能が低下すると、さまざまな体の不具合が表れます。50~60代以降は、こうした体の老化と向き合いはじめる時期。そこで大切なのが、体をつくる細胞の材料であり、健康のもととなる食事の見直しです。

たとえば、以前は「年をとると活動量が落ちるから、小食や粗食になるのは自然なこと」と言われてきました。ですが現在は、栄養を吸収する力も同時に落ちるので、筋肉や骨の量が減らないよう積極的にたんぱく質やカルシウムを摂ることが大事だと考えられています。

また、昔から主食、おかず、汁物を順番に食べる「三角食べ」がよいと提唱されてきました。しかし、近年は食が細くなる高齢者ほど、たんぱく質を含むおかずから一品ずつ食べたほうがよいという考え方に。このように、食事や栄養の常識は、時代によって移り変わっているのです。

次ページから、日々の食卓によく並ぶ食材を中心に、効率よく栄養を摂取できる食べ方をクイズ形式で紹介します。体は何歳になってもつくり替えることができるので、今日から食生活の改善に取り組んで、病気を寄せつけない体を目指しましょう。