人生には誰しもつらい時期がある。だが、「そんな時でも自分の考え方ならいつでも変えることができる。そして、それこそが成功の第一歩だ」と説くのは、自費出版から異例の全米ベストセラー書籍を生み出した、ダリウス・フォルーさん。ダリウスさんは正しいベクトルで考える「思考術」を紹介するなかで、「すぐに答えが出るのは何も考えていないときだ」と言っていて――。
頭がいいとは
以前の私は、頭がいいとは頭の回転が速いことだと考えていた。
「彼は本当に機転が利く。頭がいいんだな」というように。
そして、自分もそういう人になりたくて何年も努力した。
何か問題にぶつかったときや、議論をするとき、誰かから質問をされたときは、いつも「さあ、早く答えを出せ!」と自分にハッパをかけていた。
そして当然ながら、そうやって最初に浮かんだ答えは、どれもこれも最低だった。