大神いずみさんは、元読売巨人軍の元木大介さんの妻であり、2人の球児の母でもある。苦しいダイエットをしている最中に、長男が大阪の高校で野球をやるため受験、送り出すという決断をした。球児の母として伴走する大神さんが日々の思いを綴る。
次男・瑛介のチームの全国大会
こんなに暖かな心地よい陽気なのに。
年度末の世の中、どこもかしこも「バタバタ」な慌ただしさも、私には目の前をパフんパフん乱れ舞う花粉ですっかり黄色く霞んで見える…。
日差しに温められた生ぬるい空気にクシャミが止まらない。…っシュン!!
そして今わたしは、背中を丸めてお茶を満たした湯呑みを前に…ピクリとも椅子から動けない。
先週は5日間、中2になった次男・瑛介のチームの全国大会で大阪に滞在していた。
息子は微力ながら背番号をいただいて1学年上のチームに帯同させてもらった。試合は負けてしまったが、貴重な貴重な経験。来年また同じ場所に戻ってくるためには…どうすんの!?
そんな練習がもう始まっている。
長男の時からこれまで1度も「全国大会」を経験したことがなかったわたしは、駆けつけ一番、開会式が行われる球場の駐車場に全国各地から乗り付けられたおびただしい数の大型バス群に、圧倒されてしまった。
バスの大きさ、数だけではない。
バスの側面に大きく書いてあるチーム名に、「いいなぁ、バス持ってるチーム」とうらやんでいたのだが、そのナンバープレートが明らかに北海道、東北、関東、四国、九州なのだ。
「バスでここ(大阪)まで!?」
当たり前ではないか。全国大会なのだ。