大会初日

東京から大阪への遠征など、親が自家用車に道具を積んで行くのも当たり前。
東北から四国中国九州までチームのバスで遠征してくるのも、道具の多いアマチュア野球の世界ではごく当たり前(野球に限ったことでもないが)。

乗せてもらう選手たちも相当旅慣れていくものなんだろうか。「乗り物に酔う」「お尻が痛い」を通り越して、やがてどこへでもバスや車に乗って移動して、降りたら試合、終わってまた移動というくりかえしで強靭な体力を身につけるのだ。
その日常、まず凄い。

バスの車中。 うちのチームは現地のホテルから球場への移動だけでしたが、これで何時間もかけて地方から来るチームがほとんどなのですね…

私は何度生まれ変わっても、自分の運転で東京から大阪まで行ける気が1ミリもしない。
うちはバスを持たないチームだ。むしろ珍しいほうかもしれない。でも必要があろうと絶対にわたしは無理に運転しない。どこまでも荷物を担いで電車や飛行機を使って球場に辿り着こうと心に決めている。
運転歴25年近く経っても、自分の運転ほど信用できないものはないからだ…恐ろしい。

でもこんなことに今さらいちいち度肝を抜かれている私。
マイクロバスでの長距離移動で遠征に出るのなんて当たり前すぎてツッコミようもないようなことに、わたしはひどく衝撃を受けていた。

そんな大会初日。

いろんなチームを見かけた。嬉しそうにキャッキャ笑いながらバラバラに歩くチームもあれば、集団行動みたいに一糸乱れぬ整列で行進するチーム。やたら「うりゃぁー!でやー!」と掛け声をかけて行動するチーム、なぜかみんな眉間に皺を寄せてニコリとも笑わないチーム。