「自分にはインテリアのセンスがない…」「どうやったらおしゃれな部屋になるのか…」一級建築士・インテリアコーディネーターとして活躍する大塚彬子さんのもとには、こうしたお悩みが寄せられるそう。その大塚さんは「お部屋をセンス良く見せるのに、ルールは不要!」と話します。そこで今回、大塚さんの自著『この3つで劇的にあか抜ける 人生が変わるインテリア』から部屋づくりのコツをお届けします。
ソファよりも、「照明」にお金をかけるべし。コスパよく、センスアップできる
多くの方は「ソファがインテリアを素敵に見せてくれる」と、思いがちです。
けれど、ソファにお金をかけても、リビングが素敵になるかというと、そうではないケースのほうが圧倒的に多いのです。
リビングを素敵に見せてくれるのは、「視界1mの範囲」に入るアイテム達。
「視界1mの範囲」というのは、ダイニングテーブルの上(床から70cmの高さ)から高さ1mを指します。
立った時で言うと、だいたい足の付け根から頭のてっぺんまでの範囲。立った時も座った時も、視界に情報が集まりやすい範囲です。
ソファは、「視界1mの範囲」よりも低い位置なので、インテリアへの影響は思ったほど大きくありません。
それよりも、インテリア3種の神器(グリーン、ポスター、照明)の3つ目、照明を取り入れたほうがグッと素敵になります。
それに照明は、ずっと永く使えるコスパの良いアイテムでもあります。
対してソファは、家具の中ではコスパはワーストワン。
ファブリックのソファは、2年も経てば生地の汚れや傷みが目立ち、カバーを替えるとなるとお金がかかります。
限られた予算でお部屋を変えようと思ったときには、ソファにかける予算を見直し、照明にこそお金をかけて欲しいと思います。