しっかりスキンケアをしているはずなのに、手応えを感じられない……。そんな人は、お手入れ方法の見直しが必要かもしれません。この時季に多い、ターンオーバーの乱れや毛穴の悩みに働きかけるアイテムを取り入れつつ、丁寧なケアを心がけましょう(撮影◎ケント・チャン スタイリング◎シダテルミ 取材・文◎古屋美枝)
普段通りのお手入れを“丁寧に”が大切
気温や湿度が高くなるとともに、スキンケア効果がイマイチ実感できない。それどころか肌のごわつきや毛穴の開きが目立つようになってきた……。そんなふうに感じている人は、お手入れを見直してみる好機かもしれません。
「皮膚は、生活環境やホルモンバランスの変化など常に過酷な状態にさらされています。ですから、調子を崩すことはよくあること。あまり心配しすぎず、普段通りのお手入れを“丁寧に”行うことが大切です。特に覚えておきたいポイントについてお伝えしましょう」と話すのは、ビューティサイエンティストの岡部美代治さんです。
まず一つ目は、ごわつきが気になっても無理に剥がすようなケアはせず、「油分でやわらかくする」を心がけること。
「年齢を重ねるとターンオーバーが遅くなるため、20代のころと比べて真皮層は薄くなる一方、角質層は厚くなりがちです。だからといって過剰なケアで角質を取りすぎてしまうのはNG。肌に負担をかけずにうるおいを残すクレンジングや洗顔料、油分を含む美容液やクリームなどでやさしくケアすれば十分です」(岡部さん。以下同)