長年にわたり、誰にでもできる簡単でおいしいレシピや調理のアイデアを提案してきた、料理研究家の大庭英子さん。70代を迎えた大庭さんが、ひとり暮らしのシニアに向けて、ラクで楽しいひとりごはんを提案したレシピ本『71歳、ひとり暮らし。愉しい定食 さっと作ってゆったり味わう』より、「肉野菜炒め」のレシピをご紹介します(取材・文/松原京子)

栄養もボリュームも満点の一汁一菜

薄切り肉は下ごしらえがいらず、火の通りが早いから、チャチャッと作りたいときの便利食材。

特に豚バラ薄切り肉は脂がおいしく、野菜と一緒に炒めるだけでうまみたっぷりのおかずになります。

ここではキャベツ、玉ねぎ、にんじん、きくらげと一緒に炒めましたが、小松菜、もやし、レタス、ピーマンなど好きなものでOK。組み合わせる野菜を選びません。

塩こしょう味のほか、カレー味、しょうゆ味、ウスターソース味にしてもいいですね。おいしさのポイントは、薄切り肉をじっくり焼いて脂を出し、さらにカリッとしてくるまで焼くことです。

肉野菜炒めに合わせるのは、口当たりのやさしいコーンスープ。これは20年ほど前から作り続けているレシピで、春雨を入れてフカヒレもどきに。コーンクリーム缶は、コーンの粒々が入っていないクリームタイプもおすすめです。