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内閣府が公表した「令和6年版高齢社会白書」によると、昭和25年は現役世代12.1人で1人の受給世代を支えていたのに対し、令和5年は2.0人で1人を支えるようになったそう。将来<年金の減少>が懸念されるなか、社労士YouTuberとして活躍する社労士みなみさんは「手間や労力をかけずに『もらえるお金』『増やせるお金』はかなりある」と語っています。今回は、みなみさんの著書『もらう×増やす×出費を減らす 年金最大化生活』から一部引用、再編集してお届けします。

退職金を最大限に増やす裏ワザとは

会社員や公務員だと、退職金を老後の資金と考えている方は多いと思います。

退職金の平均は約2000万円、大企業では約2500万円、中小企業では約1100万円といわれています。公務員も2000万円程度のことが多いようです。

ただし、住宅ローンを組むときに完済時年齢を75歳で設定する人が多く、退職金をその返済にあてる人もかなりいるようです。

退職時の住宅ローンの平均残高が776万円以上ということですから、退職金の半分近くがローン返済に消える計算になります。なかには、全額消えるという人もいるかもしれません。

退職金がある(残っている)という前提で話を進めると、お勧めできないのは退職金を投資にまわすことです。

まとまったお金を手にすると気が大きくなるのか、「もっと増やしたい」と考える人が多いことに驚かされます。