(写真提供:Photo AC)
厚生労働省が実施した「令和4年 国民生活基礎調査」で、頻尿の自覚症状がある人の割合(有訴者率)は、人口1000人あたり38.8人だったそうです。そのようななか、医学博士の高橋悟先生(「高」は正しくは「はしごだか」)は「頻尿や尿もれといった尿トラブルの多くは、セルフケアで改善できることがわかっている」と話します。そこで今回は、高橋先生の著書『頻尿・尿もれ 自力でできるリセット法』から、一部を抜粋してご紹介します。

これくらい心配ない?「排尿チェック」

尿の悩みがあっても、「考えすぎかな?」「この年になれば、みんな同じ?」「いや、自分だけかも……」などと思いあぐねているかもしれません。

では、そもそも「健全な排尿」「心配のない排尿」とは、どんなものだと思いますか?

まず、次の項目をチェックしてみてください。

□我慢しようと思えば我慢できる
□トイレは1日に5〜7回。夜は行かないか、1回だけ行く
□いきまなくても出る
□勢いがあって、途切れずに30秒以内に終わる
□残尿感はない
□1回にコップ1杯くらい(200ml以上)の量が出る

いかがですか?

すべてに当てはまれば、あなたの尿に問題はありません。

つまり、当てはまらないところがあれば、ちょっとおかしいかも……ということです。

それでは、1つずつ詳しく見ていきましょう。