老体だから無理はしないように
今日、同僚がいきなり戦力外通告となり解雇された。
といっても、派遣社員の同僚は総務事務には不適合と上層部に判断され、期間満了、自己都合での退職と会社側に決められての解雇だった。
唯一、私と同年齢の彼女は、パソコンも疎く覚えも悪いと周囲には思われていた。職場立ち上げという特殊な環境で、50代後半の私達世代にはかなり厳しい条件を出されていた中、この1ヵ月間、残業にも文句を言わず頑張っていた彼女を私は見てきた。
頭数が足りないからと、上層部が次々と雇う派遣は20代。
57歳の私は、支店長との面接時に「老体だから無理はしないように」と、あからさまに言われた。40代後半の支店長からのその言葉、立派にモラハラだ。
20代の派遣社員はパソコンの操作、用語、officeの事等、ほぼ知らずに入社してきていた。
「若いから覚えるだろう」「若い子の力を伸ばしていく会社にしたい」それはあくまでも支店長の理想。理想を叶えたいのなら、最初から私達50代後半の人間を雇わなければいいのに。
就業時間中に20代の新人にべったり張り付き、仕事の話のような顔をしながら、飲み会へのお誘い交渉。特定の社員のみを引き連れて、週末の焼肉屋宴会。公私混同そのものだ。
50代でも、事務方の仕事に特化している人間は沢山いる。女性を年齢で差別する上司に出会ったのは数年ぶりだ。
私自身、派遣契約社員だが、この上司の下では長く働きたくない。確かに私の年齢での再就職は厳しいが、今の私は老体=老害にならないように頑張っている。だからこそ、年齢でのパワハラ、モラハラが「問題視」されない世界にはいたくない。
老体で何が悪い?人間はいつか必ず老体になる。
40代後半の色ボケ支店長もあと数年で老体の仲間入り。支店長はきっと老体=老害になるのだろう。
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