義母は亡くなる直前まで、「仁淀川がすごくきれいだった」と…(写真:stock.adobe.com)
時事問題から身のまわりのこと、『婦人公論』本誌記事への感想など、愛読者からのお手紙を紹介する「読者のひろば」。たくさんの記事が掲載される婦人公論のなかでも、人気の高いコーナーの一つです。今回ご紹介するのは鳥取県の60代の方からのお便り。夫の入院後、義母と夫と3人で行った高知旅行。その主な目的は、仕事の縁からだったそうで――。

鳥取から高知へ旅行に

5年前、9ヵ月という長い入院生活を終えて、夫が家に帰ってきました。退院したら旅に出ようと約束していたので、義母と夫と私、3人での高知旅行を計画。夫はまだ本調子でなく、少ししんどそうでしたが、車での道中は大変思い出深いものになりました。

長年、「手漉き和紙」の製造販売をしてきたわが家。原料を買いに、高知県の農協まで毎年トラックを走らせてはいたのですが、旅行で訪れるのは初めてです。和紙を長らく買ってくださっていたお寺のご住職夫妻に会いに行くのが主な目的でした。

大変優しく、とても素敵なお二人で、なにかともてなしてくださってすっかり懇意に。あいにくの台風でしたが、心は晴れ晴れです。「またお会いしたいですね」と言ってお別れしました。