【世田谷・il RISTORANTINO EFFETTO】田園調布の閑静な住宅街にある隠れ家イタリアン。国産食材のみを使用したこだわり料理をカウンターで

【1万1000円のコース】手前から、ほぐした毛蟹の身と出汁、春菊のピュレでプーリア州の手打ちパスタを和えた「毛蟹／オレキエッテ」、北海直送のヒラメを、発酵キウイや八女茶の玉露オイルでカルパッチョ風に仕上げた「鮃／発酵キウイ」、脂の甘みに果実の酸味を合わせた「金華豚／平兵衛酢」

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四季折々の食材を味わえる隠れ家イタリアン

閑静な住宅街に溶け込むかのような瀟洒な佇まいのイタリア料理店。それが、ここ「イルリストランティーノ エフェット」だ。大きなガラス窓から陽光が差し込む明るい店内は、白を基調に、木の風合いを生かした温かみのある雰囲気。カウンター中心のラフなスタイルながら、お皿の上は実にエレガントだ。

オープンキッチンに立ち、一人腕をふるうは、向原季幸（むこはらとしゆき）シェフ。ミシュラン一ツ星の人気店「アロマフレスカ」で研鑽を積んだ若き俊才だ。その感性が光る料理の数々は、国産食材のみを使用。《イタリア料理》に固執することなく、時に和の手法を用いつつも素材の持ち味を最大限に生かそうという姿勢が一皿一皿から伝わってくる。

デザートの「和栗／カモミール」は、モンブラン風の和栗のペーストやラム酒と黒糖で仕上げた栗の渋皮煮、カモミールのアイスクリームなどを盛り合わせた一皿。下にはベリーのコンフィチュールを忍ばせ、酸味をプラス、甘さを引き締めている。上に添えているのは中東の麺の一つ、カダイフ（写真の料理はすべて1万1000円のコースから）

例えばランチのヒラメのカルパッチョは、ヒラメを昆布じめにして旨みを引き出し、小さな耳のような形をしたパスタ、オレキエッテはジェノヴェーゼソースならぬ春菊のピュレで仕上げるといった按配だ。ご覧の1万1000円のコースのほか、3種のプリモピアットを楽しめるパスタランチ5000円もある。

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