(写真提供:Photo AC)
ひざや股関節、腰……年齢を重ねるとともに、身体の節々が痛むようになってきたという方もいるのではないでしょうか。YouTubeの登録者数約20万人の整形外科医・歌島大輔先生は「<軟骨のすり減り>の平均診断年齢は50歳。関節の曲がり角は50歳から」と指摘しています。そこで今回は、歌島先生の著書『ひざ痛と股関節痛 自力でできるリセット法』より一部を抜粋してご紹介します。

そもそも「節々の痛み」はなぜ起こるのか?

「歳をとると、節々(ふしぶし)が痛むようになる」とよく聞きます。あなたもそうですか? 歩くとひざが痛む。腕を少し動かすと肩が痛む……、つらい思いをなさっているのかもしれません。

「節々が痛む」というのは、「関節が痛い」ということ。つまり、「関節痛」です。

たいていの関節痛は、いつも痛みがあるのではなく「動かすと痛い」「昨日は痛かったけど、今日は痛くない」などと、あいまいなことが多いものです。痛くて病院に行ったのに、なぜかクリニックでは痛まなかったりする……、いいのか悪いのか、少しやっかいな状態です。

ところで、「関節」という言葉は誰でも知っていますが、いったいどんなもので、どんな特徴があるのかをご存じでしょうか?

関節は、骨と骨のつなぎ目にあたる部分です。この関節があるから、骨をさまざまな方向に動かすことができるのです。

<『ひざ痛と股関節痛 自力でできるリセット法』より>