(以下写真=本社・武田裕介)
ソロ歌手としてデビュー後、お笑いコンビ「品川庄司」庄司智春さんと結婚した3児の母・藤本美貴さん。大人気のYouTube「ハロー!ミキティ」から名言を集めた書籍『ミキティ語録-前しか見ない』が今、話題に。その藤本さんと対談するのは、お笑いトリオ「森三中」大島美幸さんの夫で1児の父・鈴木おさむさん。鈴木さんは放送作家として『SMAP×SMAP』などの人気番組を手掛けた後、現在ではベンチャーファンドの代表を務めています。仕事も育児も頑張るおふたりが、夫婦や家族との向き合いかたを語ってくれました。(全三回の第三回。構成=かわむらあみり 撮影=本社・武田裕介)

出世を諦めた男性が始めがちなのが「マラソン」?

鈴木 今、ご主人の庄司が49歳でしょ? 僕は52歳なんですが、今更年期なんですよ。

藤本 男性も50歳過ぎたくらいから更年期がある、といいますよね。

鈴木 15年ぐらい前から、ようやく日本でも「男性更年期」について言われ始めています。僕もイライラしたり、血圧が上がっているような感じがあったり。放送作家を辞めた理由のひとつには、その影響もあります。そもそも更年期になった理由として、ストレスが溜まる仕事の影響もあったと思います。放送作家を辞めてからも、もちろん忙しいんですが、以前感じていたようなイライラはなくなりました。

藤本 50歳以上の旦那さんがいる方から「その年齢くらいになると、夫はちょっと変わるよ」と言われたこともあります。

鈴木 結婚して今何年ですか?

藤本 16年ぐらいです。

鈴木 うちは23年なんですが、50歳になると亡くなる人も増えてくるし、いろいろなことを考えます。そのあたりは旦那さんの性格にもよると思うし、庄司はあまり変わらなそうだけど。特に会社員の場合、50歳以上くらいから、出世で負けた人が出てくるんですよ。

藤本 それはストレスになりますよね。

鈴木 これを言うと、いつも怒られるんですが…。僕の周りの人で、出世とかを諦めた人はだいたいマラソンを始める。実際、Facebookを見ていると、かなりの数の人がマラソンをしていて。

藤本 えーっ! 面白い。でもそう言われると、そんな目で見てしまいますね。

鈴木 仕事と戦うのではなく、自分と戦い始めるんです。それを言ったら、ある人に「俺はまだ諦めたわけじゃない!」と言われましたが。(苦笑)最近だと、50代以降の熟年離婚も多いじゃないですか?

藤本 やること、やれることが少なくなっていく結果なのかもしれませんね。有り難いことなんですが、自分の場合、仕事を通じていろんなことをやらせていただく機会が多くて。そんな事情もあって、若い頃のような新鮮な刺激が、生活の中からどうしても減っていくから、マラソンを始める気持ちもちょっとわかる。マラソンではないとしても、新しい趣味を見つけたほうがいいのかな、とは思いますよね。