勉強やダイエット、筋トレなど、習慣にしたいことがあるのについダラダラしてしまうという方もいるのではないでしょうか。bondavi株式会社代表取締役・戸田大介さんによると、自身が開発した習慣化アプリ「継続する技術」で得た客観的な事実をもとに考案した「習慣三原則」を守った人は、30日間の継続成功率が8.23倍になったという結果が出たそうです。そこで今回は、戸田さんの著書『200万人の「挫折」と「成功」のデータからわかった 継続する技術』から、いつも三日坊主で終わってしまう社会人3年目の若者・高橋くんと、習慣化について研究してきた習慣博士のストーリー形式でお届けします。
**しない習慣
原則1 すごく目標を下げる
「まず原則1。大事なのはあくまで『すごく目標を下げる』という原則なんだ。いきなり完全に禁煙とかはできないから」
「あ、なるほど。禁煙っていうとある日を境に『今日から1本も吸わないぜ』って思っちゃいますけど、たしかに無理がありますもんね」
そこで高橋くんは一瞬考え、言いました。
「そうすると、『1日1本だけ減らす』とかがいいんですか?」
「それも悪くはないんだけど、『しない』目標にはちょっとした技があってね。何かを『する』に置き換えるといいんだ」
そう言って博士は、いくつか例を示しました。
**しない目標の例
● おかしを食べない … 少しずつ小皿に分けて食べる
● おかしを食べない … ヘルシーなおかしにする
● 糖質制限 …………… 食前に水を飲む(この効果を示す研究もあるらしい)
● 禁酒 ………………… 小さいグラスで飲む
● 禁煙 ………………… ガムを噛む