私達は日常生活で得られる情報の8割を<視覚>から得ているそう。しかし、さまざまなデジタル機器を駆使しなければならない昨今、目にまつわるトラブルは増加傾向に…。「人生100年時代と言われる今、ずっと目が見える生活を送っていくなら、早めの検査、早めの生活改善、早めの治療が大事」だと主張するのが真鍋眼科の真鍋佑介先生です。今回は先生の著書『一生目が見える人のすごい習慣』の一部引用、再編集してお届けします。
日本人の約4割が該当!近視が増加しているワケ
「近視(きんし)」は現代社会、特にアジア諸国において急増しており、「Myopia Boom(近視ブーム)」と称されるほどです。日本人の約4割が近視であり、多くの人々が眼鏡やコンタクトレンズで視力を補正し、日常生活を送っています。
なので、「目が悪いだけ」「眼鏡やコンタクトレンズで矯正すれば大丈夫」と軽く考えてはいませんか? 実は、近視――特に「強度近視」は、様々な目の病気のリスクを高め、最悪の場合、失明に至る可能性もあります。
近視人口が増加している背景には、現代のライフスタイルが大きく関与しています。
読書、勉強、パソコン、スマートフォンの使用など、近くのものを見続ける「近業作業」が増え、反対に外で遊ぶ時間が減り、太陽光を浴びる機会が減少しています。これらの環境要因が、近視の進行を加速させています。
特に、スマートフォンの小さな画面を長時間、近い距離で見続けることは、子供たちの近視増加の大きな要因となっています。