人生100年時代、現役世代を駆け抜けた後はどのように過ごせばいいのでしょうか。精神科医の保坂隆先生いわく、人生後期は無理をせず「ほどほど」をキーワードに過ごすことが大切とのこと。『精神科医が教える 人生を楽しむ ほどほど老後術』より、日常生活を元気で楽しく暮らすための知識をご紹介します。
もしかして、それは自分勝手かも…
高齢者の間では、俳句や短歌をつくるのも楽しみの一つになっています。
句会に参加しているうち、季節のお題を探しにちょっと遠出をすることもあるようです。
こうして、句会のメンバーと一緒に春の鎌倉を歩くことになったSさん。
最初は行動を共にしていたのですが、途中で、「僕はもう少し山のほうへ行きたいので、ここで失礼するね」という言葉を残して、さっさと別行動をとってしまいました。
グループで来たのですから、よほどの理由がない限り一緒に行動するのが原則だと思いますが、Sさんはあらかじめ幹事にその旨を伝えていたわけでもなく、その場にいた人たちは、突然の別行動にちょっとびっくりしたようです。