親世代の高齢化や終活の内容の煩雑化が進んだ近年では、親世代が終活を一人で行うのは困難になってきています。そんななか、これまで終活に関する1000件以上の相談に対応してきた弁護士・伊藤勝彦さんは、家族一体となって親の終活に取り組む「親子終活」を勧めています。今回は、伊藤さんの著書『モメない相続でお金も心もすっきり!親子終活』から一部を抜粋し、再編集してお届けします。
早めの対策が重要
終活のなかでも多くの人が気にされるのが相続税への対策です。
「相続税がどれくらいかかるのか」「残された家族に負担をかけないために何ができるのか」と不安や疑問を抱える方は少なくありません。
そもそも相続税とは、亡くなった人から遺族への財産の移転に対して課される税金です。
相続する財産の額や構成によって税額が大きく変動する可能性があるため、生前からの計画的な対策が、家族の税負担を軽減する鍵となることで知られています。