日々の暮らしにふと立ち止まり、「自分は何のために生きているのだろう…」と深い溜め息をつくことはありませんか?4000人を看取ったホスピス医・小澤竹俊氏によると、誰もにとって人生の目的は「幸せになること」だといいます。家庭や仕事の苦悩で心が押しつぶされそうなときこそ、目の前の“灯”に気づけば、思いがけず人生の意味が見えてくるかもしれません。著書『暗闇の中で「小さな灯」に気づくヒント だから、あなたも幸せになれる』より、一部を抜粋して紹介します。
どんなときでも、人生の目的は幸せになることを忘れない
日々の生活で、何のために生きているのかが、わからなくなることがあります。
朝早く起きて食事の支度や洗濯やゴミ出しを行ったり、職場に向かう移動中に気になるニュースやメールの確認をする。
毎日の生活がいつも順調とは限りません。風邪を引いて寝込む日もあるでしょうし、元気だと思っていた親が急に病院に通うようになり、付き添わなければいけないこともあります。
もし、あなたが今、「なんで私だけが苦しまないといけない?」と、ため息をついていたとしたら、あらためて「人生の目的」を見直してみませんか?
人生の目的は、幸せになることです。
一方で、毎日の生活に溺れてしまうとき、何のために生きているのかを見失ってしまうことがあります。しかし、一つひとつの何気ない出来事にも、幸せになるためのヒントが隠されています。
手段と目的という言葉があります。手段は、目的を達成するための方法です。
この手段と目的をきちんと使い分けている人は、実はあまり多くないと、私は感じています。