あなたの周りに、なぜか惹かれてしまう「品のいい人」はいませんか? 書道家の詠月さんは、「その魅力は、外見の美しさではなく、ふとした所作や言葉ににじむ美しさです」と語ります。今回は、詠月さんの著書『「品のいい人」が大切にしている「和」の習慣』から一部を抜粋し、心と身体を整え、内面から輝くためのコツをご紹介します。
あせらずゆっくりと
いつの間にか、私たちの暮らしは「もっと・早く・多く」という価値観に染まってしまったのかもしれません。
情報はあふれ、次から次へと新しいものが求められ、追いつこうとするうちに、私たちの心も息切れしてしまうような感覚すら覚えることがあります。
けれど最近、流れが変わり始めています。
必要以上に持たず、あせらず、じっくりとひとつのことに向き合う。
そんな“暮らしの再編集”を始める人が増えてきたように思います。
たくさん持っていたころには見えていなかった、ほんのささいな喜びや満たされる感覚。
それは、暮らしを“深く”味わい直すことで得られる、豊かな幸せです。