2014年にガンを発病した高須クリニック院長・高須克弥先生。全身ガンで闘病中の現在も、「次から次へと出てくる新しい作戦や新しい武器を楽しみにして、ガン治療を楽しんでいる」と前向きに語り、さまざまな治療法を試しています。今回は、そんな高須先生の著書『高須の遺言』から一部を抜粋し、再編集してお届けします。
美容外科は効率の悪い仕事
僕が成功したかどうかは今でもわからない。だって、美容外科って効率的な仕事かというと全然そんなことはなく、スゴく労働集約的なもので効率の悪い仕事です。
本当の成功者って、自分で戦っているヤツじゃない?
豊田佐吉も本田宗一郎も、自分で機械をイジっていた。松下幸之助も電球を触っていた。それは当時の創業の際には必要だったからでしょう。
でも今、パナソニックの社長やトヨタの社長が自分で機械を触るっておかしい。豊田章男さんはそんなポーズをとっているけど、本当の現場の技術者からすれば、「会長、おかしなことを言っているな」って思っていると思う。大将が、「えいっ!」って戦闘機に乗り始めたら、戦争には負けるでしょう。大将は指揮を執るものだから。