(写真提供:Photo AC)
国士舘大学大学院客員教授・八幡和郎先生は、「近代日本において、全国のどこで生まれても地元の各都道府県に名門高校があり、良質な高校教育を受けることができることは国力の源泉となってきた」と語っています。当連載では、そんな八幡先生の著書『日本の名門高校 - あの伝統校から注目の新勢力まで』から一部を抜粋し、全国の名門高校をご紹介していきます。今回取り上げるのは「早稲田大学高等学院」です。

早稲田大学高等学院 私立/男子校/東京都練馬区上石神井

早稲田直営で校歌は大学と同じ「都の西北」

早稲田大学には、7つの系列校がある。そのうち、直営は早稲田大学高等学院(練馬区上石神井)と早稲田大学本庄高等学院(埼玉県本庄市)の二校である。

高校野球で有名な早稲田実業学校(国分寺市)をはじめ、早稲田高校(新宿区)、早稲田渋谷シンガポール校早稲田佐賀高校(佐賀県唐津市)、早稲田摂陵高校(大阪府茨木市)は、早稲田大学の系列だが直営ではなく別法人である。

このうち直営校と早稲田実業学校は、希望者のほぼ全員が早稲田大学に進める。早稲田摂陵高校の早稲田大学への推薦枠は、10%ほど。