「朝起きたばかりなのに疲れている」「会社や学校に行くのが憂鬱」といった体調不良に悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。自律神経の名医・順天堂大学医学部の小林弘幸教授いわく、「自律神経を整えれば、自然に体調はよくなっていく」そうで――。そこで、小林教授の著書『毎日の体調がよくなる本 - ちょっとしたことだけど効果的な方法50』から一部引用・再編集し、〈おうちでできる、自律神経を整える健康法〉を当連載にてお届けします。今回のテーマは「血液の質と流れで健康になる」です。
血液が細胞を生かす
私たちの体は数十兆個の細胞の集合体です。このたくさんの細胞が連携してしっかりとはたらくことで、私たちは健康でいられます。
細胞が正常にはたらくには栄養と酸素が不可欠です。その栄養と酸素は食事と呼吸によって体外から取り入れられ、腸と肺で吸収されて、血液によって体のすみずみまで届けられます。
また、細胞から出た排泄物を運び出すのも、あるいは病気をもたらすウイルスなどの異物やがん細胞を処理する免疫細胞を運ぶのも、血液とその流れです。
私たちが健康になる生活習慣のポイントは、この血液の質と流れをよくすることです。