※本記事は、『幸福の晩酌 胃と心にやさしい94皿 』の一部を再構成したものです。
味がしみた翌日はさらにパワーアップ
友人に出すと「レシピがほしい」ときまっていわれる最強のつまみが、韓国風の煮っころがし。
小粒のじゃがいもを甘辛く煮るのですが、水やだし汁は入れません。酒、みりん、醤油、ごま油で煮て、最後にコロコロと揺すって煮詰めます。
何てことない地味な料理なのに、舌をつかむ力があるのです。味がしみた翌日はさらにパワーアップ。
握力のある韓国風つまみがもう一品あります。ある日、えびチリがあるならえびコチュ(ジャン)があってもいい、と思って作ってみました。
これがまた至極おいしいのです。殻つきのえびをこっくりと炒め煮にするので、食べると口の周りが赤くなります。瞬く間にできてこの濃厚さは、コチュジャンのおかげです。
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1759年、アイルランド、ダブリンでギネスは誕生した。焦がした大麦麦芽を使用するため色が濃く、独特の風味がある。缶には発泡用の玉が入っていて、グラスに注ぐとクリーム状の濃厚な泡が分離する。お見事!
こういうこっくりした味の料理にはジンロを合わせてすっきり、となるのが普通でしょうが、おもしろいのが黒ビールとの相性。異論はあると思いますが、私は好相性と思います。皆さま、お試しあれ。
一度食べればやみつき! おつまみレシピ
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調理時間 30分/難易度 ★★☆
じゃがいもの香りは皮にあるので、むかずにタワシで洗います。味がしみた翌日こそ美味。だからレシピの量が多めなのです。あえて温めず、冷たい煮っころがしに黒ビールを
《材料(4人分)》
小粒のじゃがいも…400~500g
おろしにんにく…1かけ分
酒…カップ1/3
みりん…カップ1/3
醤油…大さじ2
ごま油…大さじ2
《作り方》
(1) じゃがいもをタワシで洗い、いもが重ならないサイズの口の広い鍋に入れる。
(2) 残りの材料をすべて加え、蓋をして中火にかける。煮立ったら弱火にし、20~25分煮る。
(3) 竹串が通るようになったら、鍋を揺すって煮汁をからめ、煮汁がとろっとするまで煮詰める。
※新じゃがの場合は火の通りがやや早くなります。