69歳から節約生活を送るようになったブロガーの紫苑(しおん)さん。大好きなお米の値上がりに打撃を受けながらも、限られたお金の中でやりくりする日々は快適だと言います。(構成:内山靖子 撮影:岸隆子〈Elenish〉)
「高いものは買わない」と決めていたけれど
新型コロナウイルスが蔓延していた2020年、その影響で仕事が激減し、収入がゼロに。69歳だった私は、月5万円というあまりに少ない年金だけで生活せざるをえなくなりました。
20代の終わりに会社を辞めて以来フリーランスで働き、シングルマザーとして2人の子どもを育ててきた私でしたが、ここまで厳しい現実は初めてで、愕然としたことを覚えています。
ただ、フリーのため将来に不安を感じ、64歳のときに貯金をはたいて築40年の小さな中古住宅を購入していたので、家賃を払わずに住める家はある。あとは月5万円でやりくりできればなんとか生きていけるだろうと、そこから節約方法をあれこれ考えるようになったのです。
まずは、毎月2万円も支払っていた生命保険や医療保険を解約し、スポーツジムも退会。大好きだった袋菓子をやめて、食費は4日間で1000円を目安に、鶏むね肉やイワシ、豆腐、卵、サバなどたんぱく質が豊富な食材と、1つ100円程度の旬の野菜で献立を考えるようにしました。
ファッションも、見栄で買っていたブランドものではなく、リサイクルショップで数百円の服を探したり、手持ちの着物をリメイクしたりしておしゃれを楽しもうという考えに切り替えることにしたのです。