人間の思考、行動、感情、記憶、感覚、運動など、心身の活動をコントロールする司令塔のような役割を持つ脳の研究を行っている、脳科学者の中野信子さん。運のよさは生まれつき決まっているものではなく、日々の思考や行動によって脳をトレーニングすることで変えていけると言います。(構成:篠藤ゆり 撮影:村山玄子)
チャンスを拾いに行く思考パターンを身につける
運・不運というのは、本来、誰の身にも公平に訪れるものです。ではなぜ、運がいいように見える人と、運が悪いように見える人がいるのでしょうか。
その違いをざっくりと言うならば、運がいい人は、誰にでも公平に降り注ぐ運を多くキャッチできる人。また、不運をより多く防げる人、あるいは不運を幸運に変えられる人。運が悪い人は、その逆です。
しかし運のよし悪しは、その人の考え方や行動パターンによって変えることができます。なぜならば、脳科学的な見地からすると、運がよくなる考え方や行動パターンを自分の脳に習慣づけることで、運がいい人に変わることはできると考えられるからです。
運は、チャンスとも言い換えられるかもしれません。そのチャンスを見つける目があるかないか。また、見つけても拾えるか拾えないかは、考え方や行動次第、と言うと実感していただきやすいでしょうか。