(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)
2026ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が、2026年3月17日まで開催されています。前回の2023年大会でWBC日本代表メンバーに選出された読売ジャイアンツ・戸郷翔征選手は、初戦で大谷翔平選手に続く第2先発で登板するなど世界一に貢献。しかし2025年シーズンは不本意な成績に終わり、2026年シーズンの再起に向け新たなスタートを切りました。今回は、そんな戸郷選手の著書『覚悟』から、一部を抜粋してお届けします。

大谷のあとは「緊張」より「感動」

2023年WBC1次ラウンド。1試合目は3月9日の中国戦(東京ドーム)。日本は8対1の勝利を収めました。

先発・大谷翔平投手が4回まで投げたあと、僕は5回から「第2先発」として登板。3イニングを2安打1四球7奪三振1失点でした。

中国000 001 000=1
日本100 200 14×=8
【中】●王翔、王唯一、孫海竜、蘇長竜、伊健、王宇宸―李寧
【日】○大谷翔平、戸郷翔征、湯浅京己、伊藤大海―甲斐拓也
本塁打=梁培1号ソロ(6回)、牧秀悟1号ソロ(7回)

6回表にソロホームランを打たれましたので、完璧かと言われたらそうではなかったです。しかし、日の丸を背負った最初の試合での出来とすれば、自分的には「まあ、ある程度よかったのかな」と及第点です。3イニング9個のアウトのうち、三振も7個取れました。

何より、あの大谷選手のあとに投げられる感動が大きかったのです。大会前に「第2先発」を、さらに中国戦の数日前に「第1戦の大谷選手のあと」を伝えられて驚きました。

大谷選手はメジャーで21年9勝、46ホームランの投打二刀流でMVP。22年は15勝、34ホームランを放ち、メジャーの大スターになっていました。その大谷選手のあとのマウンドを自分が踏める、引き継げるという実感と感動をかみしめました。