101歳の長寿を全うした生活評論家、吉沢久子さんが綴った、毎日の小さな喜びを大切に、前向きに悔いの残らない時間を過ごす生き方。エッセイ集『101歳。ひとり暮らしの心得』(中央公論新社)から幸せな暮らし方の秘訣を紹介します。

<老後で大切なのは社会とのつながり>

家に人を招くことで社会とつながる

歳とともに若い人に教わることも増えてきます。

庭の木や草花がいっせいに芽吹き出す季節に、もっと元気だったころの私は若い人に声をかけて新芽の天ぷらパーティをしたものです。若い人たちに材料をそろえてもらい、庭で炭火をおこして、天ぷらを揚げてもらいます。

 

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外の環境では開放感が違うのか、親類の10代、20代とも結構楽しく話ができるのです。そんなとき、若い人の関心事なども自然に知ることができました。

夫が晩年よく口にしていたのは、「歳をとったら若者に付き合ってもらわないと若い人の気持ちがわからない。しかし、若い者から見れば、特別な魅力がないと好んで老人とは付き合わないだろう。できる範囲でスポンサーになって、若い人から教えてもらおうという気持ちが大事なんだ」ということです。