佐野晶哉さん(『風、薫る』より)
(『風、薫る』/(c)NHK)
アイドルグループ『Aぇ! group』のメンバーとして活動する傍ら、俳優としても話題作に出演する、佐野晶哉さん(24)。クールな容貌ながら、人懐っこい気さくなキャラクターでバラエティでも人気を集める。放送中の『風、薫る』(NHK総合、毎週月曜~土曜午前8時ほか)で、連続テレビ小説初出演を果たした。田中ひかるさんの『明治のナイチンゲール 大関和物語』(中央公論新社刊)を原案に、看護師という職業の確立に貢献した大関和と鈴木雅をモチーフにしたバディドラマ。主役の一人、一ノ瀬りん(見上愛)の相談相手、島田健次郎を演じる。「チャンスをつかめるように」と話す佐野さんに”朝ドラ”への思いや役作りについて聞いた。(取材・文:婦人公論.jp編集部)

ばあば孝行できた

祖母が連続テレビ小説が大好きで、毎朝見ていました。子どもの頃、僕は放送が始まってちょっとしたら学校に行くために家を出る。祖母はドラマの途中でも玄関まで来てお見送りしてくれて。僕が出て行ったら、また戻って続きを見る、ということが多かったですね。出演が決まって、祖母の日常に自分が入り込めるということがすごくうれしかったです。

家族仲がめっちゃよくて、これまで仕事が決まる度に家族に報告してきました。ジュニア時代にCDデビューが決まって以来の、家族がすごく喜んでくれそうな仕事です。ファンの方にお知らせするのと同じ情報解禁のタイミングで、家族は僕の“朝ドラ”出演を知りました。僕が報告する前に、祖母からテレビ電話がかかってきて、泣きながら「嬉しいわ」って伝えてくれたんです。“ばあば孝行”ができてよかった。

『Aぇ! group』のメンバーも喜んでくれました。昨年、メンバー4人で取材を受けた時に、マネージャーが急にほかのスタッフさんを外に出して「こんな仕事が決まりました」と個人の仕事をほかのメンバーに共有したんです。その時に、僕が『風、薫る』に出演することが報告されて。(末澤)誠也くんとトイレで一緒になった時には、「来年はよろしくな」と応援してくれました。それを聞いて、「がんばらな」と思った記憶があります。

メンバーでは正門(良規)君が、2019年に連続テレビ小説の『スカーレット』に出演しました。まだ、僕達グループが関西でもなかなかテレビに出ていないようなタイミングだったのに、オーディションを受けて役をつかみ取ったんです。僕はほかのメンバーの個人の仕事はあまりチェックしないのですが、『スカーレット』は観ましたね。正門君演じる鮫島正幸は印象的なキャラクターで、今でも覚えているシーンもあります。メンバーの中でいちばん連続テレビ小説の話をするのが正門くん。リハーサルや本読みの時の空気感について世間話みたいな感じで話しています。心強かったですね。

いろいろな作品に出演してきましたが、連続テレビ小説ほど役づくりに時間がかけられる作品はありません。髪型も整えられましたし、下駄を履くことに慣れていなかったので、昨夏は自分で買った下駄を履いて過ごしたんです。