感情の揺れを繊細に表現し、青春ものからアクション、サスペンスまでさまざまな作品に出演してきた俳優の倉悠貴さん。『ある日彼女のパンティーが、』(5月31日総合、午後11時~)でNHKドラマ初主演を飾る。放送中の『豊臣兄弟!』では、軍師・黒田官兵衛として大河ドラマ初出演を果たす予定だ。19歳でのデビュー以来、着実にキャリアを重ねてきた倉さんだが、「反省してばかりの日々。20代は挑戦と失敗の時期」と話す。俳優という仕事に向き合ってきた日々とこれからについて、倉さんに聞いた。(取材・文:婦人公論.jp編集部)
反省してばかりの日々
<2018年、ファッション誌に掲載されたスナップ写真をきっかけに、芸能事務所から声がかかり、翌年19歳の時、ドラマ『トレース~科捜研の男~』で俳優デビューした>
俳優デビューしてから1年くらいでお仕事をいただけるようになって、学校に行くのが難しくなったんです。2年ほど休学して俳優の仕事に集中しました。休学が2年までしかできなかったので退学した時には、後ろ盾がなくなったように感じたんです。「もうこの仕事をやるしかない」と決めて突き進んできました。生きるために頑張ってきたという側面はあります。
仕事では、毎回反省ばかり。少しは成長できているのか、成長していないのかもわからない。自分のお芝居のことだけをひたすら考えてきましたが、キャリアを重ねるにつれて、それだけではだめだと思うようになりました。今は、お芝居はキャッチボールだから、どうやったら相手役の方がやりやすいかを考えています。
俳優としての自分のイメージもできつつあると感じていて。ちょっとクセのある役が多かったので、出演すると「何かありそう」と思われている。これから、そのイメージのままでいくのか、崩すのかというのも考えているところです。
今はいろんな現場にお邪魔させていただいているので、先輩方の背中を追っています。撮影現場では、いろいろな言葉をいただきました。ある現場で松下洸平さんと一緒になった時に、「もっと自分らしくやっていいんだよ」と言ってもらえて。経験を積むにつれ、カメラの位置やセットという制約があるなかで、どう演じたらいいかを悩むようになっていたので、松下さんの言葉は「自分らしさ」を考えるきっかけになりました。