納豆や缶詰、調味料などの食料品、電気料金…2026年6月も値上げラッシュによる家計への圧迫が続いています。物価高時代かつ人生100年時代の今、老後資金をどう増やしたらよいか悩む方も多いのではないでしょうか。そのようななか、夫婦でファイナンシャルプランナーとして活躍する横山光昭さんと関口博美さんは「『おふたりさま』(充実して暮らす夫婦)は、これまで以上にお金のあり方を工夫する必要がある」と語ります。今回は、お二人の著書『おふたりさまの老後資金は「これ」で増やす』より一部を抜粋してお届けします。
生活が窮屈にならない「支出の見直し方」
生活費の「2割削減」で不安を解消する
老後資金を増やす方法は、「支出削減」「収入確保」「資産運用」の三つに尽きます。中でも多くの人が取り組みやすく、効果を得られやすいのが支出削減です。
新NISAが始まり、資産運用に目が向きがちですが、家計のあり方を見直し、支出を削減していくほうが、効果は確実に得られます。何よりリスクがありません。
定年間際の方の家計を見ていると、住宅ローンの返済も終わり、子どもが独立したにもかかわらず、現役時代のあり方と何ら変わらない収支の方が大勢います。
大きな支出がなくなった安心感からか、ムダ遣いが膨らんでしまっているのでしょう。「定年後は生活費が自然に減る」と当て込んでいたのに、老後資金が予想以上のペースで減っていく……。
現役時代に貯めた資金で老後は十分に暮らせそうな方、たくさんの退職金や企業年金を受け取れるのに80歳までに破綻してしまいそうな方。老後の家計のあり方は十人十色、千差万別ですが、支出を見直すことの大切さは改めて認識させられます。
では、老後はどのくらい支出を減らせばよいのでしょうか。総務省の家計調査のデータをもとに結論から申し上げると、一般的に生活費などの支出を「2割」削減できれば、老後資金の不足はほぼ解消できると思われます。
この「2割」という数字を厳しく感じる方もいらっしゃると思います。ですが、実行してみると意外に現実的な数字だと実感できます。