天下人・豊臣秀吉…ではなく、その弟・秀長が主人公!これまでになかった視点からダイナミックに描く大河ドラマ『豊臣兄弟!』(NHK総合、日曜午後8時ほか)。兄を支え続けた“もう一人の豊臣”にスポットが当たることで映し出される新たな戦国の世界が話題です。そこで歴史家で作家・評論家の濱田浩一郎さんに、ドラマをもっと楽しむための”ツボ”を解説していただきました。
襲撃された信長は弓矢で防戦
大河ドラマ「豊臣兄弟!」第27回は「本能寺の変」。
小栗旬さん演じる織田信長が、明智光秀の謀反によって倒れる「本能寺の変」が描かれました。
江戸時代中期の随筆『翁草』(編纂者は京都町奉行所の与力を勤めた神沢杜口。史料的価値は低い)には、本能寺の変にまつわる興味深い逸話が収録されています。
同書によると、宿泊する京都本能寺を明智光秀軍に襲撃された際、信長は白の単衣を着用していたとあります。
信長は最初、弓矢で防戦していましたが、弦が切れてしまったので、槍で戦うことになりました。
女中が鞘を外して差し出した十文字の槍を受け取り、広庭で戦ったといいます。
