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タレントの枠を超え、多方面で活躍する田村淳さん。これまでの人生で、感じてきたこと、学んできたこと、そして数えきれないほどの失敗と反省――田村さんが、娘たちが20代になった時に伝えたい言葉とは。話題となった「娘たちへの遺書」をコンセプトに書き溜めたInstagramを再構成した著書『20代の君へ。 働き始める前に読んでほしい父からのメッセージ』から一部を抜粋して紹介します。

「ずるい」って言うヤツが一番ずるい。自分に集中しよう

パパは、だれかと自分を比較するのはまったく無意味な行為だと思っている。

「君という存在は唯一無二だから」なんて甘い理由じゃなくて、無駄なんだよね。

だってぼくらはみんな、まったく違う脳みそを持って生まれて、それぞれ違う家庭で育って、各々の人生を歩んで、独自の考え方や価値観を手にしている存在だ。

「同じ時代、同じエリアに生まれた」くらいの共通点はあったとしても、あまりに変数が多すぎる。人間同士は「比べられないもの」なんだ。

それをわざわざ比べて心を乱す人の、多いこと、多いこと。こんなに時間がもったいないことってないと思うんだけどなあ。

 

とはいえ、君たちはまだ若い。友だちや同僚と自分を比較して、モヤモヤしたことがあるかもしれないね。比較して自分のほうが劣ってると感じたとき、人は、世にも最悪な感情に支配されてしまう。嫉妬だ。

嫉妬ってしんどいよね。世の中には「嫉妬心を使って努力する」って人もいるけど、妬みからいいクリエイティブを生み出せるのは、ひと握りのアーティストだけ。

もし君たちが画家やシンガーソングライター、小説家になっているなら、そういう感情を味わいつくすのもいいかもしれない。けど、そうじゃないなら、手放したほうが絶対に幸せになれる感情だとパパは思うよ。