国士舘大学大学院客員教授・八幡和郎先生は、「近代日本において、全国のどこで生まれても地元の各都道府県に名門高校があり、良質な高校教育を受けることができることは国力の源泉となってきた」と語っています。当連載では、そんな八幡先生の著書『日本の名門高校 - あの伝統校から注目の新勢力まで -』から一部を抜粋し、全国の名門高校をご紹介していきます。今回取り上げるのは「金城学院高校」です。
金城学院高校 私立/女子校/中高一貫/愛知県名古屋市東区
セーラー服を日本で最初に採用した名古屋のお嬢様学校
日本各地の都市には、いわゆる「お嬢様学校」がある。そのなかでも、いかにもその名にふさわしいといわれるのが、名古屋の金城学院高校である。
金城学院は、セーラー服を制服として採用した最初の女子校としても知られる。大正10年(1921)9月のことだった。その前年に京都の平安女学院で制服としてセーラー服らしきものが採用されたが、それはワンピース型だった。現在もよく見られる上下セパレート型は、金城学院が最初だった。
同年の11月には横浜のフェリス女学院が、12月には福岡女学院が、あいついでセパレート型のセーラー服を採用している。
明治22年(1889)、アメリカの長老教会の宣教師ミセス・ランドルフが私立金城女学校を創立した。のちに、女子専門学校(現在の大学)も開設して、昭和4年(1929)には、金城女子専門学校附属高等女学部と改称した。
戦後、金城学院中学校・高校となり、平成15年(2003)から高校からの募集を停止し、完全な中高一貫制となっている。
なお、2026年4月、学校法人金城学院は、2028年4月に金城学院大学の設置者を学校法人名古屋学院大学へ変更する方針を発表した。一方、金城学院中学校・高等学校は移管せず、従来の学校法人金城学院が引き続き運営する。幼稚園は2027年4月に学校法人名古屋YMCA学園へ移管する方針である。
さらに同年7月3日、大学の設置者変更を前提に、金城学院大学を2029年4月から男女共学化することを決定したと発表した。大学名「金城学院大学」は維持する。なお、設置者変更そのものは、今後の手続きを経て正式に決定される予定である。
