世間から「大丈夫?」と思われがちな生涯独身、フリーランス、50代の小林久乃さんが綴る“雑”で“脱力”系のゆるーいエッセイ。「人生、少しでもサボりたい」と常々考える小林さんの体験談の数々は、読んでいるうちに心も気持ちも軽くなるかもしれません。第69回は「新・お年玉制度」です。
前回「かわいい甥と姪との交流は伯母の楽しみ。誕生日プレゼントは廃止して新たに始めた「プレゼン制度」の反応は…」はこちら
なぜお年玉制度はあるのか
もう2026年も残り3カ月足らず。連休が終わって、忘年会ラッシュにまみれて、クリスマスが終わって、正月だ。この正月とやらが厄介でやたら人が集まり、そして子どもは大人からお年玉制度を利用して、金をたかろうとする。私は(自分が幼少期にさんざんもらった経験はさておき)このお年玉に反対である。
「子どもだからって、正月だからって、簡単に金がもらえると思うな〜〜?」
こんなことを言うと「また小林さんは独身だから……」とあらぬ噂話をされそうだけど、こちらからすれば友人の子ども一人にあげれば、その向こうにいるきょうだいにも渡さなければならず。ほかの友人の子どもにも配らなければならない。ひとり3千円渡したとして、各家庭にふたりの子どもがいて、友人2家庭に渡す羽目になると、一気に1万2千円がふところから出ていく。そして自分に子どもがない以上、リターンはゼロ、なんの保証もない掛け捨てだ。1万2千円もあったら、一回はゆったりと飲みに行けるし、スーパーで値段を気にせず買い物もできるほうに使いたい。新年早々お金撒きおばさんにはなりたくないのだ。
