(撮影:小林ばく)
話題のドラマや映画への出演が続く金子大地さん。1月からは自身2度目の舞台に挑んでいます。今は舞台に夢中だそうですが、学生時代はとくに夢がなかったと言います──(撮影:小林ばく)

愛に気づいて、感謝できる人でいたい

今、舞台に夢中です。昨年『ヘンリー八世』に出演した際、戯曲を読み解く作業が楽しくて。それに、毎日芝居ができるのは幸せなことだと強く思いました。なので今回、『ザ・空気ver.3そして彼は去った...』に出演できることが本当に嬉しいです。共演する(神野)三鈴さんに「すごく楽しそうに芝居するね」と言っていただいて、あらためて大好きなんだと感じましたね。

学生時代は、とくに夢がなかったんです。高校3年生の秋、書類審査なしの事務所オーディションが北海道で開催されると知って、衝動的に参加しました。なぜあの日、1時間もかけて会場に向かったのか、今でも不思議に思います。僕は根っからの怠け者なのに......(笑)。でも、だからこそこの仕事に出合えた。行動してよかったです。

上京して6年。東京は常に全力で走っているような街なので、時々、心の中でゆっくり歩いて身近なものに目を向けるようにしています。たとえば、普段は両親から毎日のように届く連絡を軽く流しているのですが(笑)、「今日はとことん向き合おう。話を聞いてあげよう」って。

目の前の仕事も、応援してくださる人も大切にしたい。愛に気づいて、感謝できる人でいたいです。