飯島寛騎「ガツガツせずに、肩の力を抜いて臨みたい」仮面ライダーの撮影は毎日がむしゃらだった｜連載

『仮面ライダーエグゼイド』の主役でデビューし、現在はドラマに映画に舞台にと、活躍の幅を広げる飯島寛騎（いいじまひろき）さん。男性エンターテイメント集団「男劇団青山表参道X」の一員としても活動している。故郷の北海道で大学生をしていた彼が芸能界に入ったきっかけは

グランプリ受賞で、世界が一変

ジュノン・スーパーボーイ・コンテストのグランプリ受賞で、世界が一変しました。もともとは母が応募したという、よくある話です（笑）。上位100人に入れば自慢できるでしょという軽いノリで参加したのですが、まさかてっぺんを獲って芸能界デビューするなんて。北海道の大学生が、20歳を目の前にして突然、社会へ出ることになったわけですから、戸惑いは大きかったです。

翌年には、仮面ライダーの撮影が始まりました。１年間の撮影が終わって初めて「貴重な体験だった」と気づいたくらい、毎日がむしゃらで……。その頃、仕事を優先するために、大学も辞めることに決めました。

今は東京に住んでいますが、北海道がホームであることに変わりはありません。なかでもローカル局の北海道テレビは、初めて番組に出演させてもらった思い出の局です。

今年３月に北海道テレビ発のドラマ『チャンネルはそのまま！』（Netflix）に出演し、少しだけご恩返しすることができました。これはテレビ局の報道部が舞台のドラマです。僕は主人公のおバカな新人記者に振り回される、同期のエリート社員を演じます。テレビの裏側を覗くつもりで楽しんでくださいね。

今年は、ありがたくも映画や舞台への出演が目白押しです。ガツガツせずに、肩の力を抜いて臨みたい。そのほうが不思議と、やるべきことに目が向くんですよね。