「フェムテック」は、女性特有の悩みを解消する技術。老化だと諦めず、デリケートゾーンを優しくケアして山本浩未の〈自分肯定〉ビューティ｜連載

（撮影＝ジョン・チャン）

女性ホルモンが激減する更年期以降、私たちの心と体に表れるさまざまな不調。それを《老化だから仕方ない》と諦めるのはもうやめましょう。女性ならではの悩みや不快感を解消するための技術「フェムテック」が進化した今は、快適に心地よく過ごす方法がいくらでもあるのです。今回は、山本浩未さんと本誌美容ライターが、デリケートなお悩み対策の最新事情を掘り下げます〈撮影（人物）＝天日恵美子　撮影（商品）＝ジョン・チャン　構成・文＝片岡えり〉

アンダーヘアの脱毛は、自分が快適になるため

片岡　「フェムテック」とは、「フィメール（女性）」と「テクノロジー」を合わせた造語で、女性特有の悩みを解消する技術を意味します。最近はバストやデリケートゾーンのトラブルを解決するグッズやノウハウ、サービス全般を含めてフェムテックと呼ばれるようになりました。山本さんがフェムテックに興味を持った理由を教えてください。

山本　50代の半ばすぎから、それまで感じなかった体の変化が次々に表れて。放置したらどんどんひどくなるぞ、と思ったんです。

片岡　そういえば、山本さんと私が「お股の皮膚がたるんで、レギンスやスキニーを穿いた時に気になる」と言い合っていたら、40代の編集者が「全然わからない」と言っていたこともありました。ちょっとした瞬間の尿漏れや頻尿、性器周りの乾燥による不快感、くすみ、萎縮……。更年期の前と後で、女性の体はガラッと変わると痛感しています。

山本　そういう諸問題、私たちより年上の女性たちはきっと諦めて我慢して生きていたんじゃないかな。でも今は人生100年時代、50歳から先も長いでしょう。だからできることは積極的にトライして、少しでも心地よく生きたいですよね。