「日が沈んだら『おつかれさま』、日が昇ったら『おはよう』と自然のリズムに合わせていたら、少なからず抱えていたストレスがどこかへ消えてしまいました」(撮影:宮崎貢司)
2022年4月8日の『徹子の部屋』にかたせ梨乃さんが登場。96歳の父と95歳の母の介護について語る。スーパーマンだった親の老いを受け入れられず、一人で抱え込んでしまった時期の苦悩、プロに任せてからの心境の変化などを語った『婦人公論』2022年3月号の記事を再配信する。


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女優としてのキャリアは40年以上、映画「極妻」シリーズからバラエティ番組まで幅広く活躍中のかたせ梨乃さん。現在は両親を見守りながら、趣味のピアノや三味線に打ち込み、自身の生活を楽しんでいる。一時は介護を背負い込んで悩んだことも…。シングルライフを楽しむ秘訣を聞いた(構成=平林理恵 撮影=宮崎貢司)

歩く距離がどんどんのびて

20代半ばでひとり暮らしを始めて現在64歳ですから、40年くらい「おひとりさま」をやってきたことになります。ひとりっ子で育ち、子どもの頃からなんでも自分でするのが当たり前で、この年になっても寂しいという感覚はとくにありません。

新型コロナの影響で、この2年はひとりで食事をすることがほとんど。でも、そのぶん自分の体調や年齢に照らし合わせて、体が欲するものを食べ、自分が気持ちいいと感じるような運動をしています。

まず始めたのはウォーキング。外出や仕事の機会が激減したときに、散歩を始めたんです。「こんなところに素敵な公園があったのね」などと楽しく歩いていたら、距離がどんどんのびて、1日4~5キロは当たり前。ロケ先でも、気づいたら10キロ歩いていたことも。なんと体重が4キロも減って、コロナ太りならぬコロナ痩せしました。(笑)

今朝も、スポーツジムのプールでひと泳ぎしてからこちらに来たんですよ。女優の仕事は、いつ何時でも力を発揮できるバネのようなエネルギーがないとできないと思っているので、日頃からコンディションを整えているんです。でも、頑張りすぎると不調や故障につながるので、気をつけています。

ストイックですか? いえいえ、コロナ禍以前は夜飲みに出歩くことが多かったんですよ。ただ、私はもともと早寝早起き。目覚めたらまず、カーテンを開けて太陽の光を浴びます。冬場は6時半くらいに起きますが、これが春になるにつれてだんだん早くなり、夏は4時半には起床。

日が沈んだら「おつかれさま」、日が昇ったら「おはよう」と自然のリズムに合わせていたら、少なからず抱えていたストレスがどこかへ消えてしまいました。これも自分の時間をすべて自由に使える、ひとり暮らしだからこそでしょうね。