フィルムメイカー・小説家の川村元気さん(右)と片づけコンサルタントの近藤麻理恵さん(左)
著書『人生がときめく片づけの魔法』が世界的ベストセラーになった近藤麻理恵さん。拠点を移したアメリカでは、片づけレッスンをする番組が大ヒットしていて、久々に日本でも『金スマ』に登場する予定だ。そんな近藤さんが片づけてきた部屋にまつわる実話をもとに、フィルムメイカー・小説家として活躍する川村元気さんが物語を紡いで――。意外な顔合わせで語る《幸福論》〈構成=福永妙子 撮影=WATARU YONEDA(川村さん)、@ogata_photo(近藤さん)〉

アメリカにも片づけに悩む人が

川村 初めてお会いしたのは、2019年でしたね。僕が映画の仕事でしばらくロサンゼルスにいたとき、知人を通じてロスのお宅にうかがって。ロス滞在中は、「KonMari(こんまり)」の本やNetflixの番組シリーズが大人気なのを目の当たりにしました。

近藤 反響については、シンプルに驚いています。もともと海外志向はまったくなく、英語で仕事をするなんて考えたこともありませんでした。それが幸運なことに、私の著書がアメリカで出版されることになって。

川村 『人生がときめく片づけの魔法』は世界的なベストセラーになったんですね。それを機に生活の拠点をアメリカに。

近藤 はい。アメリカでの講演が増えて、移住を決めたのです。当初は、アメリカは家が広いし、誰もそれほど片づけに悩んでいないんじゃないか、と想像していたのですが、実際に来てみると困っている人はたくさんいて、私の片づけメソッドにとても関心をもってくださった。

私がみなさんに伝えたい「生き方を考える」視点での片づけを、アメリカの人たちが理解してくださったんですね。人種や国籍とは関係なく、片づけがいかに普遍的なものであるか、人が生きるうえで必要な、本質的な問題であるかを実感しました。