(写真提供:Photo AC)
ぬってよし、飾ってよしの「ぬり絵」。昔は子どもの遊びの代表的なものでしたが、最近は大人の趣味としても定着。何十色という色鉛筆を買って楽しむ人も増えています。脳神経科学を専門とする篠原菊紀先生によれば、ぬり絵には脳に良い効果が期待できるといいます

ぬり絵は脳の色々な部分を活性化

認知症予防や脳の活性化のためには、手先を動かす作品づくりをおすすめしています。アメリカのメイヨークリニックの調査によれば、手工芸的な作業を続けると、軽度認知障害の出現率が48%抑えられるとか。ぬり絵のような手作業にも、同様の効果が期待できるでしょう。

ぬり絵に真剣に取り組んでいる人の脳を見ると、前頭葉が活性化していることがわかります。なるべく、自身が難しいと感じるレベルの、細かいぬり絵に挑戦してみましょう。

線からはみ出さないよう気を付けることで、運動能力に関わる小脳や線条体も活性化。加齢にともなう注意力や身体のコントロール力の低下を予防できる可能性があります。