「自分の好きなことより、他人の意見に従ってしまう」「つい決断を先延ばしにする」「なんでもいいが口グセ」…。そんな人を「決められない症候群」と呼ぶのが、会社員のチェ・フンさんです。決断することの不安から抜け出し、自分が望む選択と決断を行うためにした改善やノウハウを記したエッセイが韓国で話題になりました。そのチェさんいわく「経験をしてはじめて、本当の意味で気づき、学ぶことができる」とのことで――。
私たちは、さまざまな経験ができる環境に生きている
『異邦人』や『ペスト』などで知られるフランスの小説家、アルベール・カミュは、「実験を通じて経験を得ることはできない。つくり出すこともできない。あなたはそれを体験する必要がある」と言った。
さまざまな経験をしてはじめて、本当の意味で気づき、学ぶことができる。これは、選択と決断にも言えることだ。経験が豊富なほど、良い決断と悪い決断を区別でき、より良い選択肢を選ぶ力がつく。
私たちは、さまざまな経験ができる環境に生きている。
昔は塾に行ったり、その分野の専門家に学んだりするしかなかったことも、今ではYouTubeを通じて間接的に学ぶことができる。そればかりか、自分のニーズに合う専門家とマッチングしてくれるアプリもある。
「知っていたら学べたのに」という言い訳が通じない時代に生きている。その気があれば、いつでもどこでも望む経験ができるのは、まさに神の祝福だ。